マクロを操る失恋男は百貨店で靴を買う

憧れの先輩との最後の時間を過ごしてから一ヶ月、相変わらず先輩のことを忘れることができない私だが、一方で人生を楽しんでいる。小さな企業に入ったおかげで発言機会が多く、立ち上げたばかりのベンチャー事業では、CAOのようなポジションを任せてもらっている。このほかにも最近、新しい楽しみを見つけた。

エクセルマクロで世界が変わる

入社直後に地方支社に飛ばされた私は、ベンチャー事業以外に日々、現場の業務に追われている。全社を挙げてDXに取り組んではいるものの、全くデジタル化が進まない遅れた職場で、エクセルに詳しい人も勿論いない。そんな中で入社以来、コツコツとエクセルの勉強と経験を積んできた私は、以前、エクセルマクロを使って感動を覚えたことがあった。そして昨日、とうとう初めて自分でプログラムを書いた。たった10行のシンプルなコードだが、前任者が月一回半日近くかけて行なっていた業務が、5秒で出来るようになった。

新社会人に貯金など不可能である

私はここ二週間ほど、散財が止まらない。クールビズが終わり、ネクタイを着用する季節になったので、Ralph Lauren、Paul Smith、John Confort、そしてDrake’sとメルカリでネクタイを買い漁っている。大学院生の時にPaul Smithのアウトレットで買ったものを含め、すでに8本のネクタイを持っている。最近はB.R.CHANNEL Fashion Collegeにハマり勉強中である。

ところで、首周りに注意が行きがちな私だが、実は以前より気に入って履いていたasics walkingの茶靴の色抜けが気になっていた。コンシーラーを塗っても消えないので諦めていたのだが、最近どうも気になっていた。そこで今日、エクセルマクロの参考書を探しに行くついでに、革靴を見ることにした。

まず、洋服の青山に行き、ついで天神地下街のREGALに行ったが無く、当てが外れて途方に暮れた私は、購入するつもりはなかったが岩田屋本店を訪れた。そして、そこで見つけた三越伊勢丹限定のストレートチップ(30,800円)を即決で買った。百貨店で買い物をしたのは人生で初めてである。家賃を払っていないこともあるが、百貨店で靴を買えるようになった。

人事を尽くして天命を待つ

最近の私の原動力はやはり先輩の思い出だ。先輩は私の目標なのである。心の中にある憧れの先輩の背中を追いかけ続ける私を、「街に出ろ」と平凡な奴らは馬鹿にするに違いない。しかし私は次、憧れの先輩のような人に出会ったときに振られないために、着実に準備をしているのだ。ダンディズムに磨きをかけ、仕事をできるようになることが私の戦略である。20代でアズーロ・エ・マローネを使いこなし、上場企業の取締役になった暁には、先輩のような女性が振り向くことうけあいである。