教育費用を真面目に考える回

前回、『米国移住を真面目に考える回』でこのブログには似つかわしくない真面目な話を書きましたが第2弾は教育費用です。

今回は、彼女が望む通り子供を3人作った場合、教育費用がどれくらいかかるのか、そのために必要な年収はどれくらいなのかを計算してみようと思い立ったのです。

前提

わたしの考え方として、子供が合理的な根拠を持って強く望む場合を除いて、大卒以下はあり得ません。職業の選択には一切口を出すことはしませんが、大学を卒業したあとにしてくださいということです。

わたしは経済学修士なので、詳しいことは知らなくても大まかな日本の賃金構造や産業動向を把握しています。その上で出した結論です。

また子供は28歳で1人目、以降2年ごとに生まれた場合を仮定しています。いまのところこれより早くなることはなさそうです。

基準

22歳までに歩む経歴は様々なパターンがありますが、まずは一番お金がかかるパターンは下記の通りです。

  • 私立中学
  • 私立高校
  • 私立大学(自宅外)

これ以外にも留学に行ったり、大学院に進学したりとオプションは色々とありますが、それは考えないことにします。一番教育費用がかかるこのパターンだった場合の年間支出は下記の通りです。

このパターンだった場合、教育費用は総額63,450,000円、平均にすると2,350,000円です。私自身がこのパターンなので、これをベンチマークにしていきたいと思います。次に私の理想です。

留学については、私は大して意味がない印象ですが、彼女が賛成なので彼女のへそくりで、修士については私が賛成なので私のへそくりで支援しましょうか。

理想

  • 公立中学
  • 私立高校
  • 国立大学(自宅外)

私自身中学受験が楽しくなかったので、中学校は公立でいいかなと思っています。もちろん大学までを考えた場合、少しでも良い高校に入ってもらうのが理想なので、中学受験で最低水準を保障するのは戦略の一つではありますが、そこは学区でコントロールできるのではないかと考えています。重要なのは中学で勉強するインセンティブを与えて、上位の高校に進学してもらうことです。

高校は私立にしています。公立のトップ校に入ってほしいですが、私も彼女も私立なので妥当でしょう。

大学は国立大学一択です。これはお金の話ではなくて教育水準の話です。私は偏差値60(上位15.9%)の私立大学に通っていましたが、学生の質は最低でした。大学のバリエーションを確保するためにも、自宅外には積極的です。

前置きが長くなりましたが、このパターンだった場合の教育費用が下記の通りです。総額49,890,000円、平均にすると1,850,000円です。

教育費用への支出は世帯年収の10%が理想だそうです。40代半ばまでに年収2,000万円に乗せておきたいところですね。

番外編

教育費用について考えてみましたが、一番困難なのはやはり中学校-高校までの6年間、子供に勉強をするモチベーションを与えることでしょう。

私としては小遣いが成績によって変動する仕組みを取り入れたいと考えています。社会人になって以降、年収は仕事のパフォーマンスで変わるので、妥当であるというのが私の見解です。これに対する反対意見もあるでしょうが、私に言わせればパフォーマンスが年収に反映されない日本企業とそっくりです。

ここからは彼女への提案ですが、それぞれの科目で成績が上位10%に入ったら上乗せをしていく仕組みなんかはどうでしょうか?5% 以内に入ったらもう+10%。3位以内に入ったらもう10%。

    中学生
  • 基本 2,000円
  • 数学 2,000円
  • 物理 2,000円
  • 化学 1,000円
  • 国語 1,000円
    高校生
  • 基本 5,000円
  • 数学 3,500円
  • 物理 3,500円
  • 化学 2,000円
  • 国語 2,000円

参考文献