神戸生活最後の休日を有馬温泉で

思い立ったが吉日

昨日のこと。とうとう公開された『劇場版 四畳半タイムマシンブルース』を観るべく朝から春日野道に出かけた私は、映画を楽しんだ後、兵庫県立美術館で体力を消耗したので夕方には自宅に戻っていた。とはいえ、たいしてやることもなく、友人とダラダラと電話をしていると、森見登美彦氏の短編小説を入場者プレゼントとしてもらったことをふと思い出した。

リュックから取り出し友人と電話をしたまま読んでいると、そこには有馬という地名が出てきた。神戸市に住んでいる間に行っておきたいなあなんて考えていると、そういえば今週が最後の週末になることを思い出した。転居は再来週の水曜日だが、来週末の3連休は引っ越し準備をしなくてはいけないのだ。

急いで地図を見てみると、電車で2時間程度で有馬温泉に行けたので、急ではあるが日曜日に小旅行を敢行することにした。そのままベッドに入ったのだがなぜか眠りに付けず、結局日を跨ぎ深夜2時過ぎに就寝した。

6年越しの温泉巡り

高校時代の私は銭湯巡りが趣味だった。東京下町の銭湯を友人と幾度も訪れた。そんなことがあったので、大学2年の冬、母親がDiscover Japan TRAVELの『ニッポンの温泉』 をプレゼントしてくれた。今回の小旅行はこの雑誌をもとに旅程を立てた。

朝早く起き9時半くらいには有馬温泉駅に到着した。まず訪れたのは有馬本温泉 金の湯。有馬特有の「金泉」が楽しめる温泉で、あつ湯とぬる湯の2種類を行ったり来たりした。風呂上がり、有馬温泉が発祥とも言われるサイダーを飲んで喉を潤した。

温泉神社と温泉寺を参拝し三津森本舗のカフェでティラミスを食べたのち続いて向かったのは陶泉 御所坊。有馬で最も古くからある温泉で数々の有名人が訪れているという。日帰り温泉は11時-14時の3時間だけなのだが、一番風呂だったのでかなりくつろぐことができた。

ちなみに半混浴半露天風呂というかなり変わった作りで、奥まで進むと男湯と女湯がつながっている。金泉なので肩まで浸かれば見えることはないのだが、こんな作りの風呂は他にあるのだろうか。

旅館を出ると昼前だったので、雑誌に載っていたレストランでポルトガルの料理を食べた。料理も美味しかったが、何よりも店員さんの目元が新木優子にそっくりだったのでびっくりした。食事を取り終えると混んできたのでそそくさと次に向かった。

有馬温泉最後の風呂になったのは有馬本温泉 銀の湯。こちらはいわゆる「銀泉」と呼ばれ、透明の炭酸泉(ラジウム泉)なので、正直普通の温泉と何が違うのかイマイチわからなかった。料金が安いからか混んでいたので、さっと温まってすぐに出た。

最後に三津森本舗で炭酸せんべいを買い込み、吉高屋で入浴剤のお土産を買い、滞在時間4時間で有馬温泉を後にした。その夜、すなわちいま、私は炭酸せんべいをバリバリと食べながらこのブログを書いている。有馬温泉に旅行をするなら陶泉 御所坊を訪れてください。

旅程

  • 有馬本温泉 金の湯
  • 温泉神社
  • 温泉寺
  • 温泉堂
  • 三ツ森 三津森本舗
  • 陶泉 御所坊
  • 茶房 堂加亭
  • 有馬本温泉 銀の湯
  • 三ツ森 本店
  • 吉高屋